成人式には、振袖と草履を組み合わせたいと考えている女性は多いでしょう。
振袖と草履は定番の組み合わせで、上品でお淑やかな雰囲気を作ってくれます。
ただ、草履には選び方があり、振袖のような和装に慣れていない方は注意が必要です。
ここでは、足元からしっかりおしゃれに仕上げたい人のために、振袖に合わせる草履の選び方や、合わせ方のポイント、失敗の原因などについて、詳しくご紹介します。
振袖と組み合わせる草履はこう選ぶ！草履の選び方の基本
草履を振袖と組み合わせるのであれば、まず基本を押さえましょう。
草履を成人式に履いていくことも考慮すると、基本は下記の2つです。
成人式ではフォーマル用の草履を選ぶ
成人式に振袖と合わせる草履は、カジュアル用ではなく、フォーマル用を選ぶことが基本です。
近年は、成人式でカジュアルな着こなしをする人も増えてきていますが、成人式そのものはフォーマルに近い式典のためです。
また、振袖は、第一礼装という未婚女性にとっては一番格上の着物のため、フォーマル用の草履が似合いやすいという特徴があります。
カジュアル用を選ぶと、場合によっては成人式で浮いてしまったり、おしゃれに見えなかったりするため、注意が必要です。
なお、フォーマル用とカジュアル用の違いは、下記の通りです。
| フォーマル用 |
|
| カジュアル用 |
|
サイズはやや小さめがおすすめ
草履のサイズは、やや小さめを選ぶことで美しく見えます。
具体的には、かかとが1センチほど草履から出ている状態が良いとされています。
次点で良いとされているのは、草履にかかとがぴったり収まっている状態です。
ただし、草履のサイズ表記は靴と違い、SやM、7寸や8寸などの表記がされていることがあるため、選ぶ際には注意が必要です。
表記が違う場合は、下記を参考にして選ぶと良いでしょう。
|
サイズ表記 |
草履のサイズ |
適した足のサイズ目安 |
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S |
23センチ未満 |
23センチ未満 |
|
M |
23～24センチ |
22.5～23.5センチ |
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L |
24～25センチ |
24～24.5センチ |
|
LL |
25センチ以上 |
25～25.5センチ |
|
7寸2分 |
21.6センチ |
21～23センチ |
|
7寸7分 |
23.1センチ |
22.5～24.5センチ |
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8寸 |
24センチ |
23.5～25.5センチ |
サイズ表記によって測り方が違うため、適した足のサイズにも違いがあります。
また、草履は浅く履くのが基本です。
試着ができる場合は、鼻緒を指先で挟むように浅く履き、かかとが1センチほど出ているか、また履き心地も確かめてみてください。
草履と振袖をより良く合わせるポイント
草履と振袖は相性が良いですが、どのように組み合わせても似合うわけではありません。
草履を振袖と組み合わせて、「思ったよりも似合わない…」というような事態を防ぐため、5つのポイントを押さえて選んでみましょう。
色は振袖との相性を確かめる
草履のカラーは、振袖との相性を確かめてから選ぶことが大切です。
振袖の地色と、同系色が使われた草履を選ぶことで、統一感があっておしゃれな印象になります。
よりおしゃれに見せたい場合は、振袖の柄に使われている色を、アクセントカラーとして使用するのも一つの手です。
和装のおしゃれや、色の相性がよくわからないという初心者でも、統一感の出し方やアクセントカラーの使い方がわかっていれば安心です。
失敗したくない場合は、ゴールドやシルバー、白などから選ぶのも正解といえます。
ゴールドやシルバー、白などは、相性が良い色が多く、高級感や華やかさを演出してくれます。
柄やデザインはトーンを合わせる
振袖に合わせる草履は、柄やデザインも意識して振袖に合わせると良いでしょう。
草履と振袖の柄やデザインが合っていないと、ちぐはぐな印象になってしまうためです。
振袖には、古典柄やモダン柄など多種多様な柄があり、デザインもさまざまです。
例えば、選んだ振袖に、伝統的な柄である古典柄が使われていれば、フォーマルで上品な印象を持たれやすいという特徴があります。
振袖の良さを損なわないようにと考えれば、鼻緒や土台などにも、古典柄が使われている草履を選ぶのが良いでしょう。
一方で、今らしいモダン柄が入っており、ポップなデザイン、カラフルなデザインなどの振袖であれば、草履もそれに合わせると統一感が出ます。
振袖の柄次第では、カジュアル用の草履も検討して良いでしょう。
足袋は自身に合うピッタリサイズを
草履を履くのであれば、一緒に履く足袋も、ピッタリサイズを選ぶことも大切です。
足袋が合っていないと、歩きにくさや足の痛みが生じて、歩き方も不格好になってしまうためです。
例えば、足幅が細い人が幅広の足袋を履くと、足が前に滑ってしまい、歩きにくさや指が擦れる原因になります。
そのため、足幅は自身の足にフィットするものを選ぶ必要があるのです。
一方、足長は靴と同様の長さにするか、マイナス0.5センチほど小さくする選択肢があります。
小さくすることでシワが伸びて足が綺麗に見えますが、締め付けが強くなり、足が痛くなってしまうこともあります。
そのため、足幅も足長も、どちらもフィットするピッタリサイズにするのがおすすめです。
バッグとの相性もチェック
振袖ともう一つ相性を確認したいのが、持ち歩く和装小物のバッグです。
バッグは目立つ和装小物のため、振袖と合っていない、草履と合っていないという事態は避けましょう。
こういった事態を避けるために、バッグは、振袖や草履とセットになっているものを選ぶのがおすすめです。
セットになっているものであれば、購入する場合も、レンタルする場合も、色柄などの相性が良く安心できます。
セットでないバッグを個別に選ぶ場合は、着こなしの軸になる振袖と、色柄をなるべく揃える意識を持って選ぶと良いでしょう。
振袖や草履などとバッグの色柄が違い過ぎると、ちぐはぐな印象になり、おしゃれな印象を損なってしまうため、注意が必要です。
見栄えする高さを選ぶ
草履の高さについても、しっかり検討しておきましょう。
草履の土台が高いほど、身長が高く見え、背筋も伸びることからスタイルアップ効果が見込めるためです。
一般的に、フォーマルな草履は5〜7センチの高さがあります。
いっそう大人びた自分を演出したい方や、低身長なことが気になっている方は、5センチを超える6～7センチの高さを選んでみると良いでしょう。
ただし、歩きやすさも変わってくるため、一度履いてみて、しっかり歩けるかどうかは確認が必須です。
足が痛い？草履で失敗する原因とは
草履を履いて歩いていると、足が痛くなってくることがあります。
特に、鼻緒を挟んでいる足指が痛くなりがちですが、草履の選び方で避けられることも多いです。
ここでは、草履で失敗してしまう原因について見ていきましょう。
草履の鼻緒が硬いまま
草履の鼻緒は、硬いと足が痛くなる原因になります。
購入したばかりの新品の草履は、鼻緒が硬く、擦れた際に痛みが出やすいです。
草履の鼻緒を外側に向けて少しずつ引っ張って伸ばしたり、指で揉んだりして、適度にほぐす必要があります。
素材にもこだわり、柔らかい素材で、しっかり足指で挟める太さがあるものを選ぶことが大切です。
振袖レンタルのお店で借りた草履であれば、鼻緒がある程度柔らかくなっていることもあるため、試着できる場合は履いて確かめましょう。
足のサイズと合っていない
草履が足のサイズに合っていない場合も、痛みが出る原因になります。
上述したように、草履のサイズは、土台からかかとが1センチほど出るものを選ぶと美しく見えます。
しかし、それよりも小さいサイズを選んでしまうと、足全体で体を支えられなくなり、鼻緒を挟んでいる指に負担がかかってしまいます。
そのため、草履の足長や足幅は、かかとが1センチ出る程度に小さめか、足袋と同様にフィットするサイズを選んでみてください。
なお、通販で購入する場合は、試着ができないことがあり、メーカーによってサイズ表記がやや異なることもあります。
そのため、返品や交換ができるかどうかなどを確認しましょう。
試着していない
草履を試着していないことも、痛みが出る原因になります。
草履と足には相性があり、実際に履いて歩いてみないと、痛みが出やすい草履かはわからないためです。
また、実際に履いてみないと、足幅が合わず滑ってしまったり、履いた姿が美しく見えなかったりと問題があってもわかりません。
歩きにくい草履を選んでしまうと、振袖で長時間過ごすのがつらくなってしまうのもデメリットです。
そのため、草履を扱っているお店で購入するときはもちろん、振袖レンタル店でレンタルをするときも、できる限り試着させてもらうと良いでしょう。
歩きやすい草履を選んでいない
痛みが生じないよう、草履の歩きやすさに注目して選ぶことも大切になります。
例えば、草履の土台のクッション性は、草履によってさまざまです。
クッション性が高いと、足に衝撃が加わりづらく、鼻緒を挟む指が擦れにくいというメリットがあります。
また、歩きやすさを重視するなら、底が厚すぎない草履を選ぶと良いでしょう。
フォーマル用の草履は、土台の底が厚いこともありますが、5センチほどまでであれば歩きやすく、指が擦れにくいというメリットもあります。
さらに、かかとからつま先にかけて、緩い傾斜があるものだと、指に負担がかかりづらく、脱げにくいのでおすすめです。
振袖と草履を合わせるなら注意すべき、歩き方や履き方
草履を履いて足を痛めないために、歩き方や履き方などにも気を付けてみましょう。
ここでは、振袖と草履を合わせる際、気を付けたいことを3つご紹介します。
歩幅は狭めて歩く
振袖と草履を合わせる際、歩き方は歩幅を狭めて歩くことがポイントになります。
いつもと同じような歩き方をすると、振袖が崩れやすいためです。
振袖は、歩く際に足首が見えれば不格好とされ、振袖の裾がはだけると直すのも大変です。
そのため、振袖のような着物特有の歩き方を身に付けましょう。
背筋を伸ばして顎を引き、内股気味にするのが基本で、上前を軽く手で押さえるとよりはだけづらくなります。
足を踏み出すときには、足のサイズと同じくらいの歩幅で、すり足のように足を出すのがポイントです。
このように歩くことで、指が鼻緒に食い込むのを防ぎ、足が痛くなりづらくする効果もあります。
草履は深く履かない
草履は、意識して深く履かないようにするのがポイントです。
指の股でがっちり固定するような履き方をすると、擦れて足が痛くなる原因になります。
脱げるのを防ごうと、鼻緒に深く指を差し込もうとする人もいますが、指の先端で挟むような浅い履き方を心掛けましょう。
浅く履くと違和感がある、どうしても深く履いてしまうという方は、指の間に絆創膏を貼ったり、鼻緒用のクッションを用意したりして、対策をするのがおすすめです。
適度に休憩を取ることも大切に
足を疲れさせないために、適度に休憩を取ることも大切です。
成人式は1時間程度でも、着付けを合わせると、半日がかりになるためです。
さらに、同窓会に参加するのであれば、ほとんど1日がかりになるでしょう。
同窓会では、振袖からセミフォーマルな服装に着替えられるものの、成人式で疲れてしまうと、楽しめないこともあるかもしれません。
立ったり歩いたりする時間が長くなってきたら、適度に座って休むことを意識しましょう。
また、座っているときには、足を少し上げた体勢を取ると、血が巡って疲れが取れやすいため、おすすめです。
草履と組み合わせたい素敵な振袖は、振袖Fe.memeで
この記事では、振袖と組み合わせる草履の選び方や、コーデのコツ、失敗してしまう原因などについてご紹介しました。
草履は、フォーマル用とカジュアル用に分かれており、成人式ではフォーマル用がおすすめです。
また、草履のサイズは、かかとが1センチほどはみ出るように、やや小さめを選ぶと美しく見えます。
さらに、鼻緒の硬さや歩きやすさなどにも気を配ることで、足の痛みで成人式が台無しになるような事態も防げます。
自分に合った草履をしっかり選んで、一度しかない成人式を、足元から彩ってみてください。
振袖Fe.memeでは、成人式に相応しい、上品な振袖を取り扱っています。
さまざまな振袖レンタル店でレンタルできますので、ぜひ検討してみてください。