成人式で振袖を着る方は、振袖や帯以外にも、ヘアメイクやネイルなど、選んだり決めたりすることが多くあります。
髪飾りもその一つで、髪飾りが合っていないと、物足りない印象になってしまうため注意が必要です。
一度きりの成人式で失敗しないためにも、髪飾りの選び方についてもぜひ知っておきましょう。
この記事では、振袖に合う髪飾りの選び方や、主な髪飾りの種類、具体的な合わせ方などについてご紹介します。
振袖に合わせる髪飾りの選び方
振袖と髪飾りを上手に合わせるために、選び方のポイントを押さえましょう。
ここでは、3つのポイントをご紹介します。
色は振袖や帯と合わせるのが基本
色には相性があるため、髪飾りの色を振袖側に合わせることが大切です。
振袖の地色や柄の色、帯の色から選ぶようにすると、統一感が出て、全体の印象がまとまります。
また、相性の良い色もぜひ押さえておきましょう。
例えば、振袖定番の色合いの赤色は、全く同じ赤色、赤に近い色合い、紫色や橙色などと相性が良いです。
一方で、赤の反対色(補色)となる青緑は、組み合わせるのが難しく、お互いの色が邪魔し合ってしまうこともあります。
髪飾りのデザインはおしゃれの方向性に合わせる
髪飾りのデザインは、おしゃれの方向性に合わせて選ぶ必要があります。
例えば、和風な振袖に洋風な髪飾りをそのまま組み合わせると、統一感がなく、おしゃれに見えなくなってしまうことがあるためです。
髪飾りの種類は多様で、和風なつまみ細工や水引細工、洋風なリボンやボンネ(ヘッドドレス)など、さまざまな選択肢があります。
また、振袖自体も、和風な古典柄や、洋風とも合わせられるレトロモダンなど、さまざまなデザインが展開されています。
「どのような仕上がりにしたいのか?」と自分に問いかけ、おしゃれの方向性を明確にすることで、振袖と髪飾りの組み合わせを選びやすくなるでしょう。
ヘアスタイルとの相性も重要に
髪飾りは、ヘアスタイルとの相性も考えて選びましょう。
例えば、成人式ではアップスタイルが基本で、和風な髪飾りが合わせやすく、上品に仕上がります。
一方、洋風な髪飾りは、ダウンスタイルにすると合いやすく、カジュアルな雰囲気を作りやすいという違いがあります。
また、ヘアスタイルと髪飾りのバランスにも注意が必要です。
髪のボリュームに対して髪飾りのサイズが小さすぎたり、大きすぎたりすると、バランスを崩してしまうことがあります。
髪飾りの量が多すぎたり、少なすぎたりすることも、おしゃれさを損なう原因となってしまうでしょう。
ヘアスタイルや全体のバランスを見ながら、「小さな髪飾りで、もう少し大人っぽく…」、「振袖がシンプルなので、髪飾りで少しボリュームを加えて…」といった具合に、サイズや量を調整していくのがおすすめです。
振袖に合わせる髪飾りの種類
ここでは、成人式で選ばれる定番の髪飾りを見ていきましょう。
つまみ細工・造花
つまみ細工や造花は、定番としてまず挙げられる髪飾りです。
つまみ細工は、布をピンセットで「つまむ」ようにして、花や蝶々などの形を作った髪飾りです。
七五三や舞妓さんの装いにも見られる、和装の定番アイテムとなっています。
日本の伝統工芸として江戸時代頃から伝わっており、振袖のような和装との相性は抜群です。
一方で、造花は、プラスチックや布を使って花を再現した髪飾りです。
造花であるため、あじさいやピンポンマム、カスミソウ、胡蝶蘭など、人気の植物を時期や型崩れを気にせずに使えるのが特徴です。
生花と違って扱いやすく、アーティフィシャルフラワーのように品質や耐久性にこだわった髪飾りもあります。
水引細工・組紐
振袖に合う髪飾りとしては、日本の伝統工芸品の、水引細工や組紐も挙げられます。
水引細工とは、お祝い用の贈答品を飾る「水引」を使った細工のことです。
水引は和紙を材料とした縁起物の飾り紐のため、水引細工を取り入れることで、ハレの日の雰囲気をより一層演出できます。
組紐は、綿や絹などを使って作る紐飾りで、同じく伝統工芸品です。
帯締めのように、和装の装飾に多用される組紐は、振袖とも好相性です。
また、縁を結ぶという意味も持っており、大切な人と会う日には特にぴったりの髪飾りといえるでしょう。
生花・ドライフラワー
生花やドライフラワーを使った髪飾りも、流行していて高い人気を誇ります。
生花は下処理が必須で、数時間ほどで枯れてしまう、衝撃に弱いなど、扱いが難しいデメリットがあります。
しかし、生花ならではの美しさと、香りまでを感じられるみずみずしさを持ち、他の髪飾りにはない特別感を演出可能です。
生花を使用する場合は、百合のように見栄えする花と、カスミソウのように引き立てるのが得意な植物を組み合わせると良いでしょう。
ドライフラワーは、水分を失わせてくすんだ色になった植物を使用しており、生花より扱いやすいという特徴があります。
くすんだ色がアンティーク感やクラシカルな雰囲気を演出してくれるので、上品さを引き立てた着こなしや、古風な着こなしにぴったりです。
ヘアピン(メタルピン、パールピンなど)
髪飾りには、メタルピンやパールピンなどのヘアピンも検討してみましょう。
メタルピンは、髪を固定しつつ、ゴールドやシルバーのピンですっきりとおしゃれに見せてくれます。
水引細工や組紐などと組み合わせても良いでしょう。
パールピンは、パール型のアクセサリーが付いたヘアピンで、追加するだけで高見え、上品に見せてくれるアイテムです。
パールが1つ付いたUピンは、シニヨンヘアのような和装定番のヘアスタイルに簡単に付けられます。
小物やネイルなどにパールを使っている場合は特に相性が良いといえます。
金箔&ラメ
金箔やラメを散りばめて髪を飾るスタイルも、近年流行しています。
金箔やラメは、髪型や髪色を選ばず使用でき、スタイリッシュに仕上げられます。
ヘアスタイルを整えた後、スタイリング剤で固定するだけという手軽さも魅力です。
つまみ細工や造花など、他の髪飾りと組み合わせて豪華に見せるのも、金箔とラメだけで軽く仕上げるのも良いでしょう。
あまり豪華な髪飾りや、重たい印象の髪飾りは似合わないという方には、金箔とラメだけを付けるのもおすすめです。
金箔やラメは100円均一でも手に入るため、セルフでしやすく、持ち込みの際に費用がかかりにくいのもメリットといえるでしょう。
リボン
レトロで愛らしい雰囲気を作るなら、リボンも選択肢に入ります。
厚みのある大きめのリボンは、大正ロマンのような、一層レトロな印象を作ってくれます。
大きすぎると、その分幼い印象になるため、その点は注意が必要です。
細く短いリボンをワンポイントで付けるのも、淡い色合いであれば洋風な着こなしに合い、上品に見せやすいです。
リボンをメインに使う場合は、赤やオレンジなどを派手な色を使ったり、長いリボンを使ったりといった工夫もできます。
ボンネ(ヘッドドレス)
振袖に合う髪飾りの中では、ボンネもおしゃれでおすすめです。
ボンネとは、ヘッドドレスの中でも、小さな帽子のような形状のものを指します。
結婚式のようなフォーマルな場でも使われる装飾品の一つです。
洋装向きではありますが、和装らしい色合いや柄を取り入れたもの、造花を華やかに取り付けたものもあり、振袖にも合う髪飾りといえます。
リボンやレースが付いたボンネを使って洋風に仕上げたり、レトロモダンに仕上げたりもでき、幅広く使用できる髪飾りです。
ベレー帽・カクテルハット
髪飾り代わりの装飾品としては、ベレー帽やカクテルハットもおすすめです。
ベレー帽は、つばや縁がなく、柔らかな素材で作られた帽子のことです。
レトロ感漂う帽子で、他の方と差別化された、独自のファッションにしやすいという特徴があります。
カクテルハットとは、カクテルドレスと組み合わせるために作られた、小さめの帽子のことです。
羽根や花などで華やかに装飾されており、レース付きの手袋などと組み合わせて、洋風・モダンな雰囲気に仕上げることができます。
これらの帽子は個性的なコーデを強調してくれるため、他の人とは違ったおしゃれを楽しみたい方は検討してみましょう。
振袖と髪飾りの具体的な組み合わせ方とは?
振袖と髪飾りをどのように組み合わせれば良いか、ここで具体的に見ていきましょう。
古典柄の振袖におすすめの髪飾り
古典柄の振袖には、日本の伝統工芸品が使われた髪飾りがおすすめです。
古典柄とは、縁起の良いモチーフが描かれた、日本伝統の柄のことを指しています。
フォーマルさや格を感じさせる古風な着こなしが合うため、つまみ細工、水引細工、組紐が使われている髪飾りなどを検討しましょう。
可愛さを求めるのであれば、和玉が使われた髪飾り、豪華さを出したいときには金箔やラメをプラスするのがおすすめです。
洋風のテイストを取り入れたいのであれば、造花が合わせやすく、振袖の色柄に合わせた小さなリボンであれば、主張し過ぎず可愛らしいワンポイントになってくれるはずです。
レトロモダンな振袖におすすめの髪飾り
レトロモダンの振袖には、個性的なおしゃれを引き立ててくれる髪飾りがおすすめです。
レトロモダンとは、古典柄に、今らしい色使いを組み合わせたような振袖のことを指します。
懐かしいレトロ感と今どきらしい色使いがおしゃれで、洋の雰囲気を取り入れやすいのが特徴です。
ボンネ(ヘッドドレス)やベレー帽、カクテルハットなどの髪飾りを使いたいのであれば、レトロモダンを検討しましょう。
振袖の色使いや柄がシンプルで、髪飾りの主張が強すぎるようなら、どのような振袖にも合わせやすい造花を選んでも構いません。
また、和装らしい雰囲気を強調したいのであれば、つまみ細工や水引細工の髪飾りを選ぶと、和装らしさを演出できます。
くすみカラーの振袖であれば、同じくくすんだ色合いのドライフラワーが似合い、振袖の柄に西洋の花が取り入れられているのであれば、ピンポンマムのような洋風の花を使った髪飾りもおすすめです。
可愛い振袖におすすめの髪飾り
振袖にピンクや白など、淡い色が使われた可愛い振袖には、ガーリーで可愛い雰囲気を持つ髪飾りが似合います。
定番のつまみ細工・造花も良いですが、リボンやボンネ(ヘッドドレス)などで飾っても可愛らしい雰囲気になるでしょう。
洋のテイストを取り入れるのであれば、ヘアスタイルも、ふんわりとしたダウンスタイルにしてみたり、髪飾りにピンポンマムのような西洋の造花を使ってみたりするとうまくまとまります。
生花で豪華に飾るのも、一層華やぐためおすすめです。
大人っぽい振袖におすすめの髪飾り
黒のように暗い色をメインにしたモード系の大人っぽい振袖には、シンプルな髪飾りを選ぶと良いでしょう。
具体的には、メタルピンやパールピンといったピン類、金箔&ラメなどです。
ゴールドやシルバー、パールの輝きをプラスし、上品さや豪華さ、華やかさなどをプラスできます。
特に、すっきりとしたヘアスタイルに合わせると、無駄のないクールな印象に仕上げることができるため、おすすめです。
シンプルになり過ぎるのであれば、小さめの造花の髪飾りを、独自性を演出するなら水引細工や組紐の髪飾りなどを、プラスすることも考えてみてください。
華やかな髪飾りに合わせる振袖なら振袖Fe.meme
この記事では、振袖に合わせる髪飾りをどう選べば良いか、成人式の定番の髪飾りや、振袖と髪飾りの合わせ方などについてご紹介しました。
髪飾りも、振袖や帯と同様にこだわりたい、重要なおしゃれの一つです。
髪飾りまで振袖に合うものをしっかり選んで、満足できる成人式を迎えてみてください。
こだわり抜いた髪飾りに合わせるからこそ、振袖も負けないくらい華やかなものが求められます。
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